5月の連休で”歩きすぎて足が痛くなった”という方が多く来院されました。
特に”足の親指が痛い!”という患者さんが多かったです。
よーく診察してみると、外反母趾になっている方が多数でした。
この痛くてツライ外反母趾どうやって治療したらいいのでしょうか。
今回は外反母趾の治療と対策について簡単に説明していきたいと思います。
外反母趾の外見
外反母趾の患者さんの写真です。
親指の付け根の骨が外側に飛び出て親指の先端が内側に入った状態です。
正常な足の親指はこのように軸がまっすぐです。
隣の人差し指との間隔が空いています。
外反母趾を疑う場合まず骨の形を診てみましょう。
外反母趾の原因
外反母趾の具体的な原因を挙げますと
①体重のかけ方が悪い

足の裏側を診てみましょう。
足の裏の親指の付け根付近を触ると固くなってる部分がありました。
つまり体重がより多く親指の付け根ににかかっているようです。
この場合は踵や指の先端にも体重が分散するよう歩き方を改善する必要があります。
②歩く時の靴が合っていない
この原因は非常に多いです。
キツすぎても緩すぎてもいけません。
自分にあった靴を選びましょう。
女性の場合、特にハイヒールが原因となることがあります。
ハイヒールで長距離歩く方は非常に外反母趾になりやすいです。
③足の指の筋力低下
日頃皆さんは足の指を動かすことってありますか?
手の指は動かしていても足の指って使わないことが多いです。
そのため、足の指の筋力が低下し骨が変形するという場合もあります。
ということは運動する人の方が逆に外反母趾にならなかったりするんです。
よく足の指がひきつるって方は運動不足かもしれません。
適度に足の指も体操して動かしてあげましょう。
外反母趾の治療方法
ではかしま山での外反母趾の治療方法を紹介していきます。
①足の筋肉の緊張を取る
指と指の間には骨間筋という筋肉があります。
この筋肉は指を閉じたり開いたりするときに使うんです。
この筋肉の緊張を取ってあげることが重要になってきます。
写真では骨間筋に鍼治療をしています。
その他にも足裏やふくらはぎ周囲のコリを改善させるのも大切です。
②テーピングなどで矯正する
親指の骨がまっすぐになるように矯正します。
筋肉の緊張を取りながら何回か続けてみると効果的です。
専用のサポーターなどもありますのでご相談下さい。
ちなみに靴下も指が一つ一つ入るタイプの方が良いです。
③その他の痛みがある場所を改善する
膝や腰に痛みがあると体重のかけ方も当然悪くなります。
そうでなくても体に痛みがあると体重のバランスって悪くなるんです。
顎(あご)の痛みでバランスが悪くなるくらい人のカラダは繊細にできています。
他にも東洋医学の考えでは肝臓の疲れやストレスも原因になりますよ。
カラダに不調がある場合は一緒に治療しましょう。
こういった症状の場合は専門医に相談
外反母趾かなと思ったら、実は別の病気でした。
という場合も多々あります。
具体的な例を挙げますと
リウマチなどによる重度の変形性趾関節
リウマチやヘパーデン結節といった病的因子による重度の変形です。
この場合はテーピングでは難しいと思います。
重度になると手術でも難しいケースがほとんどのようです。
ちなみに写真の患者さんはリウマチの方です。
不思議と痛みが無いので手術はしないという方でした。
変形が軽度なら治療できる場合もありますので気になったら早めに受診しましょう。
お酒飲みが急に痛くなる痛風
特に”歩いていない”、”運動もしてない”のに急に足が痛くなった。
よーく診てみると足が赤くなって腫れている。
触ると非常に痛がります。
問診していると「昨日お酒飲んで朝起きたら痛くなった」と言われました。
この場合は痛風が非常に疑わしくなります。
痛風は尿酸という成分が体内に吸収しきれず関節に付着してしまうものです。
老廃物が足先に溜まりやすい朝に痛くなることも多いです。
前兆として足のむくみが非常に強くなってしまいます。
鍼やお灸でも効果はありますが、念のため検査をした方が良いかもしれません。
その他スポーツ障害などでも痛くなる場合もあります。
関節の変形の治療は整骨院の得意分野です。
長引かせると厄介になりますので気になる方はお早めにご相談下さい。
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かしま山鍼灸整骨院(四万十市)
住所:四万十市古津賀1丁目131番地
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