四万十市のかしま山鍼灸整骨院です。今年もどうかよろしくお願いします。
喪中のため新年の挨拶は控えさせていただきました。申し訳ありません。
先月12月は足がしびれるといった患者さんが多く来院されました。
症例を含めて紹介していきたいと思います。
足のしびれの原因は?
足のしびれの原因となるものは内科的な疾患を含めるとたくさんあります。
整形外科疾患による足のしびれ
整形外科の分野で特に頻度が高くメジャーな疾患は椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、座骨神経痛です。
ちょっとレアな疾患だと足根管症候群、ハンター管症候群などもあげられます。
内科疾患による足のしびれ
内科疾患も多数あります。特に頻度が高いのは
糖尿病、膠原病、甲状腺疾患、脳梗塞後遺症、動脈硬化などです。
ストレスや心因性のものが原因となっている方も多く、
はっきりと原因が分からないといったこともあります。
診断のポイント
①しびれるのは片側か両側か
整形疾患のメジャーな疾患の場合多くは片側性のしびれです。
逆に内科疾患の場合は両側性が多いです。
もちろん全てに当てはまるわけではありませんが診断に重要です。
②手などその他の部位にしびれはないか
足だけでなく手や顔面などのしびれが同時に出現する場合は糖尿病や脳梗塞などの可能性が高くなります。
③しびれの増悪や緩和する姿勢はあるか
脊柱管狭窄症や腰部ヘルニアの場合、長時間の同じ姿勢でしびれが増悪します。
逆に腰を伸ばしたり姿勢を変えると緩和する場合が多いです。
内科疾患の場合は特に姿勢での良し悪しはありません。
④排便、排尿に異常はないか
下肢の神経の圧迫が重症化すると排便、排尿が思うようにできない場合があります。
こういった症状があるならば危険ですので病院での早めの診断を推奨します。
治療の例
もちろん疾患によって治療方法は変わります。
基本は神経を圧迫している箇所の緊張を取り、下肢の血流を良くすることです。
実際にかしま山で診た患者さんを例に挙げていきます。
例1 脊柱管狭窄症
75歳女性、2年前、腰部の圧迫骨折を起こして以来、腰痛と足のしびれが出現。
歩いていると腰部と下肢(特に右)に激痛が起こり、休むと軽快する。
病院でMRIを取ったところ4、5番の腰部脊柱管狭窄症の診断を受けました。
治療方法
以前の記事でも紹介しましたが膝の裏にある合陽(写真の●)が非常に効果的です。
このツボへの鍼灸刺激と、狭窄部の腰部へ鍼と箱灸を行いました。
現在はまだしびれは残存していますが、歩行時の疼痛はかなり軽快しています。
例2 足根管症候群
24歳女性、趣味で自転車を長距離運転した翌日の朝、腰部と右足のしびれが出現し来院。
階段下降などの加重動作時、足裏に鈍痛が走るため、歩行に支障があります。
下肢の冷え症が強く、よく足が引きつります。
治療方法
恥ずかしい話ですが、
「腰の痛み+足のしびれ、だから腰からの神経痛だろう」と安易に考えていました。
そのため初回は腰部周囲と下肢への鍼灸治療を中心に行ったのですが
効果が薄かったです。
2回目はツボを変えようと、
冷え性のツボである太渓(写真の●)というツボを押していました。
すると「そこを触ると非常に足先がしびれます」という患者さんの訴えがあり、
そこから足根管症候群の疑いが出てきたたため、
足首内側周辺への鍼灸治療に切り変えました。
足首の内くるぶし周辺に神経のトンネルがあります。
そこを圧迫されて起きるものが足根管症候群です。
あまり有名な疾患ではありませんが
足首に荷重をかける、よく足首の捻挫をする、といった人に生じます。
治療後、多少のしびれが残っていますが、かなり軽快したようです。
このように神経の圧迫している場所と治療の場所が当てはまれば軽快していきます。
そのため、難しいのですが適切な診断を要求されます。
治療して効果が得られないようなら病院での画像診断で
圧迫されている箇所の特定も必要かもしれません。
”しびれ”には様々な治療の仕方があります。
カラダの”しびれ”でお悩みの方はぜひご相談ください。
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かしま山鍼灸整骨院(四万十市)
住所:四万十市古津賀1丁目131番地
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