四万十恒例の「一條祭り」も終わり、いよいよ寒さも本格的になってきました。
そのため今月はいつも以上に体の不調を訴える方が多かったです。
この季節は自分でお灸を行われている方も多く、
「やり方を教えて欲しい」という方も来院されました。
お灸のやり方などを簡単に説明したいと思います。
そもそもお灸とは?
基本的には灸<きゅう>、と読みますが、やいと、と呼ばれる方もいます。
艾(モグサ)とはヨモギを乾燥させて作った物です。
これを皮膚の上に乗せて燃やし、温熱刺激を加えます。
ヨモギの成分が皮膚に染み込むのと熱刺激によって、
血行、治癒促進、疼痛緩和、免疫力向上などといった効果が期待されます。
患者さんの中で
「大きくて熱いお灸をされたことがあって恐いんだよね」
と仰る方も多いですが、
主に治療で行うお灸というのはお米粒の半分位の大きさのお灸を行います。
もちろん、それでも直接据えるお灸は多少なりとも熱いです(汗)、
ですが熱いお灸というのは「あちち」とカラダが反応し、
より多くの治癒効果や体の活性化が期待できます。
お灸は効果の強い治療ですが多少なりとも熱いと思って下さいね。
直接灸のやり方
では、実際にやり方を書いていきます。
<1>まずツボの確認です。
今回は例として手の合谷<写真の●印>というツボを選穴しています。
肩コリ、眼の疲れ、甲状腺炎、喉の痛み、歯痛、など色々効果のあるツボです。
もちろん、疾患によってツボは異なります。
専門家に自分の体調にあった適切なツボを指導してもらいましょう。
<2>モグサを手で揉んで形を作ります
少し取り出して 指でコネて こんな形にしましょう
<3>形の出来上がったモグサの頭の部分を取りツボに置きます。
モグサが上手くツボに乗らない時は、
ツボを水で濡らしたりハンドクリームなどを塗っておくとモグサが倒れません。
〇のとこを少し取ります 皮膚に乗せます 線香で燃やします
これを繰り返し行います。
大体一カ所に5~10程据えてもらいますが、
ツボによって変わってきますので相談してください。
跡が残るのがイヤ、熱いのは恐いという方はこちら
せんねん灸
自宅でも簡単にできるし跡もほとんど残りません。
直接のお灸より温熱もやや少なめですが、それでも最後の方は少し熱いです。
薬局などにも売っていて簡単に買えます。
動いて灸が倒れないように気をつけましょう。
棒灸
治療院でのみ行う施術になります。
直接当たらないので跡は一切残りません。
直接のお灸に比べて効果は少し下がりますが、
やさしい刺激なので初めての方におススメです。
箱灸
こちらも鍼灸院でのみ行うお灸です。
箱の中にモグサが入っていて、お腹や背中に乗せます。
跡も残らず、ポカポカ温かい刺激で、初めての方にもおススメです。
腰痛、生理痛、神経痛、などによく用いられ、鍼治療と合わせると非常に効果的です。
<箱灸>心地よい温かさです。
お灸のよくある質問
患者さんがよく質問されることです。参考にしてください。
Qお灸は朝昼晩いつしたらいいの?
A特にありませんが、なるべくお灸をした後はゆっくりできる時間がいいと思います。
また、食後やお風呂上りなどに行う場合は1時間程時間を空けた方がいいです。
Qお灸をやってはいけない状態はありますか?
A傷口のある所、お酒を多量に摂取している場合、などは止めておきましょう。
また、乳幼児、妊娠中、重度の高血圧、糖尿病の方は
お灸の種類やツボによってはできない場合もありますので相談してください。
Qお灸が効果的な疾患はなんでしょう?
いろいろあるのですが、かしま山によく来院される患者さんは
変形性関節症<またそれに伴う関節水腫>、腰椎分離またはすべり症、
腱鞘炎、甲状腺炎、泌尿器疾患、脳梗塞の後遺症
帯状疱疹、ヘルニアなどの神経痛、不眠症、冷え症、
インポテンツ、更年期障害、胎児の逆子
などといった疾患でお灸をして欲しいという患者さんが多いです。
このようにお灸は様々な疾患に対して有効な治療です。
治りにくい慢性的な疾患でお悩みの方はぜひご相談ください。
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かしま山鍼灸整骨院(四万十市)
住所:四万十市古津賀1丁目131番地
電話:☎080-1990₋9296
診療時間:9時~12時 14時~19時
定休日:火曜日 ※祝日は不定休 ご相談下さい
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