四万十市のかしま山鍼灸整骨院です。
今回は”膀胱炎”の治療や対策を紹介したいと思います。
膀胱炎とは
膀胱炎は、膀胱内に炎症を起こし排尿に障害が起きるものです。
若年層から高齢者まで幅広く発症し、原因は細菌感染が主となります。
女性は尿道が短いため膀胱に細菌が溜まりやすく発症しやすいです。
膀胱炎の主症状
・排尿時痛
排尿時に膀胱の炎症部が刺激され痛みを生じます。
陰部や下腹部の痛みを訴える場合が多いです。
お酒や刺激物を摂取した際に痛むこともあります。
・頻尿、残尿感
”おしっこに行きたい”と感じる尿意の頻度が増えます。
尿の量が増えるわけではないので1回で出る尿は少ないです。
膀胱の炎症が神経や粘膜に伝わり過敏になってしまいます。
・尿の異常
血尿や尿が濁る、匂いが強くなることがあります。
尿がいつもより熱っぽいと感じる場合もあるようです。
診断の基準になるので膀胱炎を繰り返す人はチエックしましょう。
・その他
腹痛や腰痛を伴うこともあります。
感染が強くなった場合は発熱が生じることもあるようです。
膀胱炎の種類
膀胱炎にはいくつもの種類・原因があります。
①単純性膀胱炎
尿の経路に異常が無く起こるものです。
多くは”排尿を我慢する”ことで尿が停滞し細菌感染が起こります。
性交渉による感染例なども多く、様々な原因があるようです。
②複雑性膀胱炎
尿路に異常があり”尿意を感じない””排尿量が少ない”など
膀胱に尿を溜め込みやすい原因、あるいは疾患があるものです。
尿路が狭い、糖尿病、膀胱の活動低下など様々な原因があります。
”結石”も尿の経路を阻害する原因となりやすいです。
③間質性膀胱炎
”膀胱の粘膜に異常を起こした慢性炎症”とされていますが
はっきりとした原因は不明なようです。
繰り返し何度も膀胱炎を起こす場合は疑われてきます。
膀胱の筋肉が萎縮を起こし頻尿症状が強く、尿が白濁するのも特徴です。
※その他にも薬剤・放射線やカビが原因となる膀胱炎もあります。
膀胱炎の治療(病院)
尿検査や血液検査を行い診断をすることがほとんどです。
細菌感染が多いため”抗生物質”の治療が主となります。
粘膜の炎症を疑う場合は”アレルギー剤”も用いるようです。
体質改善のため漢方薬の処方も多く用いられます。
”膀胱炎”に対しては外科的処置を行うことは少ないです。
しかし、膀胱炎症状を起こす別の疾患が隠れている場合もあります。
また、前立腺疾患や過活動性膀胱など類似した疾患も多いです。
改善しない場合は医療機関に相談し他の検査も検討しましょう。
膀胱炎の予防
繰り返し起きる膀胱炎は日常生活に問題があるかもしれません。
自分でできることも多いので実践し体質・環境改善を心掛けましょう。
1トイレを我慢しない
主に仕事でトイレを我慢してしまい発症することが多いです。
膀胱に蓄積された尿で細菌を繁殖させてしまいます。
平均的な排尿の回数は4~7回とされているようです。
4回以上の排尿がある方はリスクが下がるという報告もあります。
2水分をしっかり摂る
水を飲むことで膀胱内を洗浄することができます。
起床時や就寝前は”白湯”を飲むのも良いです。
なるべくお茶ではなくお水を飲んでください。
3カラダを冷やさない
膀胱炎になりやすい患者さんのほとんどが冷え性です。
冷えは免疫力を低下させ、細菌の繁殖が起きやすくなります。
”冷えは万病のもと”どんな疾患も冷え対策は大切ですね。
4ストレスを溜めない
ストレスや寝不足などの疲労も免疫力が低下します。
”ストレス”もどんな病気に対してもやはり悪影響です…
できるだけ溜め込まないように発散して下さいね。
5洗浄の手順を意識する
膀胱炎の原因菌はほとんどが大腸菌とされています。
排便時に、後ろ→前を拭くという流れで感染することがあるようです。
つまり、お尻を拭く(手や紙に大腸菌が付着)→陰部を拭く(菌が尿道に入る)
という洗浄の手順は膀胱炎のリスクが高まるとされています。
シャワーで体を洗う時なども同様のことがあるようです。
できるだけ前→後ろの順で洗浄することを意識しましょう。
※ウオシュレットの使い方にも注意
ウオシュレットは先にトイレットペーパで拭いて使いましょう。
また、排尿後の陰部の洗浄は行わないようにしてください。
6飲食に気をつける
膀胱炎で気をつける飲食をまとめてみました。
・人工甘味料を含む食品
・質の悪い・油、小麦を使っている食品
・アイスクリームなど特に冷たい物
・コーヒや濃いお茶
・刺激物:辛い物、アルコール、炭酸など
あくまで偏った食事を避けて参考程度に意識してみてください。
鍼灸治療でできること
膀胱炎はまずは医療機関に受診するのが先ですが、
治療後の違和感や繰り返し起きる膀胱炎の予防に鍼灸は有効です。
膀胱炎に随伴する他の症状を治療することで体質改善に繋がります。
腰痛の治療
腰痛の治療をすることで膀胱内の圧力を軽減します。
また、腰は排尿に関わる神経が関わっているため
尿のトラブルには大事な治療となります。
便通の治療
膀胱炎は便秘・下痢の改善も重要です。
写真は”足三里”に施術しています。
胃腸の調子を整えるツボなのでおススメです。
冷え性の治療
冷え性を改善することで膀胱炎のリスクを下げます。
更年期や生理痛がある方は同時に施術すると良いです。
また、お腹の鍼灸治療は膀胱炎の痛みを軽減できます。
むくみの治療
むくみは泌尿器系の疾患との関連が深いです。
”排尿で老廃物が出せていない”というサインでもあります。
靴下の跡が残ったり指で押すと凹むようなら注意しましょう。
足のマッサージや鍼灸治療、半身浴なども効果的です。
まとめ
膀胱炎は発生率の高い疾患で悩まれている方も多いです。
鍼灸治療でも症状の緩和や予防を行えますが、
患者さん自身の日常生活の改善がとても大切になります。
・トイレを我慢しない・水分を摂る・冷やさない・陰部を清潔に
この意識だけでも大きな予防法になりますので
お悩みの方は生活・体質改善を心掛けましょう!
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かしま山鍼灸整骨院(四万十市)
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定休日:火曜日 ※祝日は不定休 ご相談下さい
※土曜日は午前中までです。
※日曜日も診療しています。
当院ではマスクの着用、手指消毒、換気などを行い
新型コロナウイルスの対策をできる限り徹底しています。
皆さんも感染拡大の予防にご協力ください<m(__)m>
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