四万十市のかしま山鍼灸整骨院です。
ジメジメとした季節になってきましたね。
皆さん体調はいかがでしょうか?
先月は”足がつる”という患者さんがとても多かったです。
夜中に足の痛みが生じて寝れない深刻な方もいらっしゃいました。
今回は”足がつる”時の原因と対処をご紹介します。
医学的に”足がつる”とは
”足がつる”を難しく言いますと”有痛性筋痙攣”と呼びます。
つまり痛みの伴う筋肉の痙攣(ケイレン)です。
ちなみに”つる”を漢字で書くと”攣る”と書きます。
疲労した筋肉に乳酸という物質が溜まり痙攣を引き起こすことです。
よく”こむら返り”とも呼ぶ方もいますが、
これは特に多い”ふくらはぎがつる”場合のことです。
ふくらはぎ以外でも足は
・足の指
・足の裏
・ふともも
・膝の周辺
などいろんなところが”つる”場合があります。
”足がつる”原因と予防
当然ですが、過度の運動による疲労で生じます。
しかし、必ずしも運動しなければ生じないというわけではありません。
むしろ運動不足の方や高齢者の方にも生じることは多いです。
なぜ運動もしていないのに”足がつる”のでしょう?
それにはカラダの不調からイロイロな原因がありますが
今回は特に運動以外の5つの原因を挙げています。
①足の冷え
足が冷えると血流が悪くなり筋肉が緊張します。
就寝時の夜~朝にかけて”足がつる”のが多い人はこの原因が多いです。
扇風機などで足を冷やしている場合はタオルをかけてあげましょう。
女性の場合はホルモンバランスも非常に影響してきます。
生理の前後や出産後は特に悪い方が多いです。
なるべくカラダを冷やさないように気をつけましょう。
②寝るときの姿勢が悪い
写真は右足のふくらはぎが頻繁に”つる”という方です。
よく見ると寝ていて右足が捻じれるような体勢になってます。
こういった体勢は常時筋肉に捻りが加わり寝ていても疲労が溜まります。
しかし、無意識的なことも多いので、なかなか簡単には改善できません。
姿勢にクセのある方は足の下に丸めたタオルなどを敷きましょう。
できるなら上向きの体勢が良いです。
寝るときの姿勢を変えるだけでも全然違います。
こういった姿勢になるのは体の柔軟性が低下しているサインになります。
できればストレッチや体操などで下肢の柔軟性を高めましょう。
③カラダの水分や栄養不足
水分やミネラル不足で足がつることもあります。
他にもビタミン、マグネシウム、カルシウムなどの不足も原因です。
発汗、下痢や嘔吐などの後にも足をつりやすくなります。
お酒の飲み過ぎや偏った食事を避けて水分をしっかり取りましょう。
余談ですが、かしま山は最近中華料理にハマっています。
しかし、中華料理って油が多いのですよね…
揚げた豚肉、ジャガイモ、ニンジン、タマネギが入ってます。
味付けはケチャップ、黒酢、みりん、醤油です。
油の多い食事には野菜もしっかり添えましよう!!
日常のバランスの良い食事は大切になります。
④病気で”足がつる”
腰のヘルニアや狭窄症などが原因となることもあります。
こういった疾患は下肢の血管を圧迫されるので血行が悪くなります。
その他
・肝臓疾患
・下肢静脈瘤
・糖尿病
・動脈硬化症
なども下肢の血流が悪くなり大きなリスクになります。
この症状クラスになってくると足のしびれも随伴されてきます。
そのため、適度な運動やストレッチを行い血行を促すのが大事です。
⑤薬の副作用
薬の副作用で血流が悪くなったり水分代謝が悪くなることもあります。
特に多いのが
・高血圧の薬
・心臓の薬
・耳鳴りの薬
・利尿剤
・糖尿病の薬
などです。
こういったお薬を飲まれている方は特に足がつりやすいです。
一日の水分量を増やすなど工夫も必要になります。
係りつけのお医者さんにも相談してみましょう。
”足がつる”東洋医学編
東洋医学では”足がつる”のに特に肝臓の影響が強いとされています。
肝臓は血液の生成、筋肉の産熱をしているので、関連の深い臓器なんです。
肝臓が不調になると不眠、イライラ、眼の疲れ、肩こり、などが起こります。
また、肝臓は胆嚢とも表裏関係に当たります。
お酒、油の多い食事などは大きな原因となるので気をつけましょう。
高知県の窪川豚を使ったお手製焼き餃子です。
皮は米粉の少しお高い皮を使っています。
中身は豚肉、キャベツ、生姜、ニラ、ニンジン、ネギ、シイタケです。
表面はパリパリですが噛むとモチモチの食感でした。
しかし、これだけでは圧倒的野菜不足です!!
一緒にサラダなども作って食べましよう。
外食の多い方は特に注意が必要になります。
栄養を意識して、なるべく食事の初めに野菜を摂るのが大切です。
足がつってしまったら
実際に足がつってしまうとすごく痛いしツラいです。
もし突然なってしまったらパニックになります。
なるべく落ち着いて対処しましょう。
つった筋肉をストレッチ
もしふくらはぎがつった場合の対処法です。
膝を軽く曲げて自分のつま先を手で持ち、足首を反らしてあげましょう。
もちろん足のつる場所によって対処が変わります。
基本はストレッチでつった筋肉を伸ばすのが効果的です。
筋肉を温める
足がつったらシップを貼る方がよくいらっしゃいます。
しかし、シップでも血行の促進するシップを貼らないと逆効果です。
つまり、冷シップなどの消炎作用のある湿布はあまり効果がありません。
むしろ筋肉が冷えてしまい悪化することもあります。
入浴や家電器具などで足を温めましょう。
患部のマッサージやツボを押す
当然ですがつった筋肉のマッサージも有効です。
できれば下から上に血液を心臓に返すようにマッサージしましょう。
また、肩凝りで上半身に血が溜まるのもリスクになります。
肩凝りがある方は一緒に治療しましょう。
その他ツボとしておススメなのが足臨休です。
足裏の整体などもできますのでご相談下さい。
足の薬趾と小趾の間にあります。
東洋医学では胆嚢のツボで
不眠、眼の疲れ、生理痛、頭痛、肩凝りにも有効です。
つった時に押してみましょう。
今回のテーマ”足がつる”の要点をまとめますと
①水分をしっかり取る
②食事はバランスよく内臓の働きも意識する
③足を冷やさない
④適度に運動やストレッチ
といった感じです。
梅雨時期は特に気温の変化が大きく、運動不足にもなります。
下半身がむくんだり、疲労しやすい時期だと思いますので
お悩みの方はご相談下さい。
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